女性目線の家づくりは使いやすい家になる?

注文住宅の最大のメリットは、土地の形状やライフスタイル・個人の好みなどによって自由に間取りを設計することができることです。子育て中の世帯やペットと一緒に生活をする事をお考えの方であれば、間取りやデザインを工夫することができます。注文住宅は住宅の設計の際に自由度が高いので、実際に家を使う機会が多い人の意見を取り入れた間取りにすると良いでしょう。
一般的に家づくりと聞くと、男性の仕事というイメージを抱く方が多いかもしれません。それでも実際に住宅内で多くの時間を過ごして家事や子育てに従事するのは、主婦(女性)です。このため、マイホームを建てる際の間取りやデザインを決める場合は、女性目線で設計をすると使いやすい家にすることができます。女性が使いやすい家づくりをするためには、子育て・家事・仕事の3つの観点で生活導線や収納スペースなどの位置やデザインを決めるようにしましょう。
子育てがしやすい家にするためには、家事をしている最中でも常に子供に目が届くようにすることが大切です。家事の最中でも子供を見るために、対面キッチン・スタディカウンター・リビング階段などを設ける方法があります。リビング全体を見渡せるような間取りにすれば、子育てがしやすい家にすることができるでしょう。
家事がしやすい家にするためのポイントは、生活動線を意識して移動距離を短くしたり、ドア・曲がり角・段差などの障害物が少なくなるような間取りにすることです。具体的には、キッチン・洗面所・出入り・回遊の動線を考えてドアや壁の位置を設計する方法があります。頻繁に出入りするような場所は複数の移動ルートを設けることで、家事の際の移動が楽になります。部屋間の段差をなくしてフラットにしたり、便利な場所に掃除機などの生活家電を収納するためのスペースを設けることができるでしょう。ちなみに床の段差をなくして完全にフラットにすれば、掃除の際の負担が軽くなります。
自宅内で内職などをして仕事をしている女性に配慮するのであれば、リラックスできるようなデザインの仕事部屋を設けることができます。落ち着いた雰囲気を出したいのであれば、室内の壁や天井などに無垢材・珪藻土・漆喰などを使用すると良いでしょう。照明の位置を工夫して間接照明を取り入れると、目の疲れを軽減することができます。室内に花瓶や小物などを置くスペースを設けたり、猫を飼っている家庭であればキャットウォークや猫用のトイレスペースを設けることで世話をしやすくなります。図面を見ただけだと使い勝手やデザインを把握しにくいので、間取りを設計する際は住宅展示場などを参考にすると良いでしょう。

