住宅ローンいつまでに支払い完了すればよい?

支払期限について悩んでいる女性

ほとんどの方は、マイホームを購入する際に頭金を除いた残りの代金を支払うために住宅ローンを利用しています。住宅ローンを利用する場合は返済期間を慎重に考慮することが大切で、返済期間は毎月の負担額だけでなくて税金の軽減措置や金融機関に支払う利息の金額に大きく関わってきます。

住宅ローンの返済期間を決める上で考慮しなければならないのは所得税の軽減措置が適用される期間で、消費税率が8%の時代に住宅を入手した場合は控除が認められる期間が最長10年間に設定されていました。消費税率が10%に引き上げられた後に住宅を購入した場合は、最長で13年間に延長されています。

夫婦共働きで2人で住宅ローンの支払いを返済している家庭であれば、ローンの名義を分割する方法があります。2人で別々にローンの返済をする形にすることで、それぞれが所得税・住民税で住宅ローン減税が適用されるからです。2人の収入でローンの返済をする場合には、一部のネット銀行が実施しているペアローンのサービスを利用する方法があります。同居する家族がそれぞれ債務者となって返済をしますが、お互いに連帯保証人になることでどちらか片方にまとめることが可能になります。

住宅ローンの返済期間を決める上で考慮しなければならない別の要素は、定年までの年数と利息です。返済期間を長期間に設定すれば毎月の負担額が軽くなりますが、定年後に年金生活になった時もローンの支払いを続けなければなりません。返済期間が長期だと金融機関に支払う利息が高額になるので、トータルで負担する金額が増えてしまいます。

住宅ローンの最長は35年ですが、この間に定年を控えている方であれば10年とか20年などの短い期間に設定することができます。別の方法として、最初に長期間のローンを組んだ後に繰り上げ返済をして定年までに完済することもできるでしょう。ちなみに住宅ローンは他のローンと比較して金利が低く設定されていますが、借入金額が大きいのと返済期間が長いので高額の利息を支払うことになります。お金に余裕がある時に繰り上げ返済をすることで、トータルで負担する利息を大幅に節約することができるというメリットがあります。

住宅ローンの金利は固定金利と変動金利の2種類がありますが、どちらがお得になるかはその時々によって違いがあります。ローンの期間が短期間であったり繰り上げ返済を予定している方は、変動金利であっても低金利のほうを選んだほうがお得です。逆に長期的に収入や支出の変動が予想される方であれば、固定金利を選ぶべきです。

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